毎日生活を送っていく自宅の中くらいは、定期的に掃除をして綺麗に整えている私ですが、自動車にまでそう気を払ったことはなく、ときたまガソリンスタンドに洗車に出したり、年末に一斉に洗って車内のの掃除をする程度でしかありませんでした。そんな私に対して、とても綺麗好きな友人がいるのですが、友人の身の回りのものというと、何から何までピカピカで、それに触れるのでさえ申し訳ない気持ちになってしまうほどです。先日、まさにその極めつけとも言えるような出来事がありました。それは、友人たちで誘い合って山にキャンプに行こうという話があがったときのことです。私とこの友人を含め、そのほかにも3人の友人を加えて、5人でキャンプに行くことになりました。それにあたって、コテージを借りることやテントを張ることなど、様々な候補があがった中で、最終的には友人の持っているキャンピングカーを利用しようという話にまとまったのです。それは、現地でかけるお金をできるだけ安くして、その分美味しいご飯を作りたいという意見が全員で一致したからでした。とりあえず、友人のキャンピングカーの中に荷物を積み込もうと、そのキャンピングカーのある駐車場へと案内してもらったのですが、そこで見た光景に驚いてしまいました。なぜなら、あまりにもピカピカすぎるキャンピングカーが止めてあったからです。その駐車場は、確かに屋根のあるガレージだったため、雨水などは防ぐことのできるものでしたが、それでも多少は汚れてしまうものです。

しかし友人のキャンピングカーにいたっては、そういった汚れが一切見当たらず、磨きたてのような輝きまであったほどでした。そんなキャンピングカーは、もちろん中までピカピカだったため、本当にこれを利用して山でキャンプをしていいものかと、申し訳ない気持ちになってしまいました。

しかし友人は、そんなことは気にする必要ないと言ってくれて、とても綺麗なキャンピングカーで山に行くことになりました。当日、実際にキャンピングカーに乗り込んだときは、これを汚してしまうのかと思ってしまいましたが、そうしてこそ、山でキャンプをしたという実感の湧くもので、とても楽しかったです。もちろんその後は、みんなでキャンピングカーの掃除をして綺麗な状態に戻しました。綺麗好きな友人だからこそのキャンピングカーで、持ち主の性格が表れるものなんだなと、実感してしまった出来事でした。